スポーツ・外傷外科センター

特徴

当センターでは、24時間365日救急対応を行っており、夜間や休日の不慮の事故にも対応を行っています。
特徴として、競輪選手、プロレスラー、ラグビー選手、プロスノーボーダーなど、全国から多くのアスリートの手術を受け入れています。
また、鎖骨骨折の手術において豊富な経験を持つ山﨑吉以先生を迎え、専門的な知識と技術を活かした治療を提供しています。宇都宮競輪協会の指定連携病院として、競技復帰を目指すアスリートのサポートにも力を入れています。

日常生活でのケガや交通事故などによる外傷、スポーツによるケガでお困りの際は、ぜひ当センターへご相談ください。

スポーツ・外傷外科センター

治療方法

Y2-3D固定術

アスリートの早期復帰を目的とした、低侵襲な鎖骨骨折の手術法です。この術式は、従来のプレート固定術に比べ、傷口が小さく、回復が早いことが期待できます。低侵襲・高安定性・早期回復を目指した鎖骨骨折治療の選択肢の一つです。特にスポーツ復帰を目指す方や、できるだけ負担の少ない治療を希望する方にとって、検討いただける治療法となります。

2Y-3D固定術
2Y-3D固定術
2Y-3D固定術
2Y-3D固定術
2Y-3D固定術
2Y-3D固定術
2Y-3D固定術
2Y-3D固定術
2Y-3D固定術
2Y-3D固定術
2Y-3D固定術
2Y-3D固定術

医師紹介

山崎 吉以 先生

湘南つつじ整形外科 院長

山崎 吉以

宇都宮第一病院では、鎖骨骨折の手術を専門としています。
学生時代にアメリカンフットボールやラグビーをしており、ケガで整形外科の先生にお世話になったことが、この道を志したきっかけでした。最初は前十字靭帯の治療を専門にしていましたが、競輪選手との出会いをきっかけに鎖骨手術に携わるようになり、現在では鎖骨骨折手術に豊富な経験を持ち、多くのアスリートや一般の患者さんの治療を行っています。

 

手術では、できるだけ傷を小さくし、負担を減らすことを大切にしています。独自の「Y2-3D固定術」を開発し、通常より早い回復が期待できる手術法を提供しています。手術が成功することはもちろん大切ですが、患者さんが元の生活や競技に復帰できるようサポートすることが喜びです。

 

宇都宮では、救急医療にも関わりながら、地域の患者さんにも貢献していきたいと考えています。ケガや手術のことで不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

経歴
  • 川崎社会保険病院
  • 大和市立病院
  • 横浜医療センター
  • 小田原市立病院
  • 茅ヶ崎市立病院
  • 慶友会第一病院
所属学会・資格など

-資格

日本整形外科学会専門医
医学博士

 

-所属学会
日本整形外科学会

山﨑先生へのインタビュー

 

Q1. 先生の専門分野は何ですか? どうしてその分野を選ばれたのですか?
私は整形外科を専門とし、特に鎖骨の手術を数多く手がけています。学生時代にアメリカンフットボールやラグビーをしており、ケガで整形外科の先生にお世話になったことが、この道を志すきっかけでした。スポーツ選手のサポートをするうちに、前十字靭帯の治療を専門としていましたが、偶然の縁で鎖骨の手術に携わるようになり、そこから鎖骨の治療に特化するようになりました。たまたま川崎にいた選手との出会いがあり、そこからこの道が開けました。

 

Q2. 特に印象に残っているエピソードはありますか?
鎖骨の手術は患者さんの骨の状態によって難易度が大きく異なります。特に、若い選手の骨は非常に硬く、通常の5〜6倍の時間がかかったこともあります。そのような難しい手術は、反省点も多くありますが、逆にそこから学び、新たな発想を得て改良を重ねるきっかけにもなります。

 

Q3. 日々の診療で最も大切にしていることは何ですか?
私は「患者さんが納得できる診療」を大切にしています。患者さんが求めることと、医学的に可能なことをすり合わせながら、最適な治療を提供することを心がけています。また、手術の成功だけでなく、患者さんが元の生活や競技に復帰できるようサポートすることが何よりの喜びです。

 

Q4. 全国の競輪選手の鎖骨手術を一手に引き受けていると伺いました。そのきっかけは?
勤務していた病院が川崎競輪場の近くだったことがきっかけで、競輪選手の鎖骨骨折の治療を担当するようになりました。鎖骨の手術ではワイヤーとプレートを使用する方法がありますが、プレートは10cmほどの傷ができ、治りが遅くなることが課題でした。そこで、ワイヤーを使って小さな傷で済む術式を採用し、当初3カ所で固定していたものを2カ所に改良しました。この方法が競輪選手の間で口コミとなり、関東から全国へと広がりました。

 

Q5. 選手からの信頼をどのように獲得してきたのですか?
やはり、手術の結果が大切な要素の一つです。傷が小さく、回復の早さが期待されることから、選手たちの間で評判となり、多くの方が私のもとを訪れるようになりました。競輪選手にとって回復の早さはキャリアに直結するため、できるだけ負担の少ない術式を提供することが、信頼につながっているのだと感じます。

 

Q6. 独自の術式を開発されたとのことですが、その利点は何ですか?
私の手術では「小侵襲手術」という方法を用いています。鎖骨の骨折は通常まっすぐ固定するのが一般的ですが、鎖骨は曲がっており、回転させながら固定する必要があるため、難易度が高い手術になります。従来の方法では外側からのアプローチはほとんどありませんでしたが、3Dシミュレーションを活用し、ワイヤーの曲げる量を調整することで可能であることを10年ほど前に発見しました。この技術により、より負担の少ない手術を目指しています。

 

Q7. なぜ宇都宮で手術をされているのですか?
宇都宮には競輪場があり、外科の櫻岡先生が選手からの相談を受けたことがきっかけで、私に連絡がありました。その後も継続して依頼をいただき、宇都宮での手術が定着しました。私は自身のクリニックの診療もあるため、宇都宮での対応は月曜日のみですが、櫻岡先生をはじめとする医療チームの協力があり、手術を継続できています。

 

Q8. 今後の展望について教えてください。
スポーツ選手の治療に加え、地域の患者さんにも貢献していきたいと考えています。宇都宮では救急医療にも力を入れている櫻岡先生がおり、私もそのサポートをしたいと思っています。また、手術は成功すれば終わりではなく、術後の管理が非常に重要です。開業して引退を考えたこともありましたが、宇都宮では櫻岡先生をはじめとする医療チームがしっかりとアフターフォローをしてくれるため、安心して手術を行うことができます。
手術後の管理をしっかり行うことで、合併症のリスクを抑え、患者さんの回復につなげることができます。今後もより多くの患者さんが安心して治療を受けられる環境を整え、技術の向上を目指しながら、地域医療にも貢献していきたいと思います。

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手術実例

〜パリオリンピック出場・中野選手の症例〜

パリオリンピックに出場する中野選手の鎖骨手術を、宇都宮第一病院で担当しました。競技選手にとって、ケガの治療は一刻を争う問題であり、中野選手ご本人も「すぐに手術をしてほしい」と希望され、手術を決断しました。
手術内容としては、鎖骨の内側・外側の両方を固定する方法を採用。3.0ミリのステンレス製ワイヤーを鎖骨に沿わせて挿入し、骨の形に合わせた固定を行いました。この手法は、高い専門性と経験が求められる技術であり、従来のプレートを使用する方法に比べ、傷口を小さく抑えることで、負担の少ない治療を目指しています。
年間300件近くの鎖骨手術を行っている中で培った技術を活かし、中野選手ができるだけ早く競技復帰できるようサポートしています。今後も、トップアスリートの競技継続を支えるため、より良い治療の提供に努めてまいります。

握手する医師とスポーツ選手
スポーツ選手との記念写真

受診について

患者様へ

事前のお問い合わせはお電話か公式LINEにてお問い合わせください。月火木金土は直接外来にお越しいただいても結構です。
※受診日のお食事は避けてください。当日検査ができなくなる可能性がございます。

紹介医の皆様へ

ご紹介はスポーツ・外傷外科センター宛で月〜土曜日まで毎日受け付けております。(受付時間9:00〜17:00)
緊急の場合には、担当:櫻岡まで直接お電話ください。
Tel.028-665-5111【代表】

スポーツ選手の皆様へ

お問い合わせは、直接病院代表電話までご連絡ください。
Tel.028-665-5111【代表】
手術による長期入院が予測される場合は、病院でも栄養のある特別食を用意しますが、バランス食やプロテイン飲料など特別に持ち込みを許可いたしますのでご相談ください。夜間休日に予定入院される場合は、お電話にて詳細な術前問診をいたしますので、ご承知おきください。

外来医師担当表

根岸 良充

板橋中央総合病院
内視鏡センター長

経歴

2009年3月 帝京大学医学部卒業
2009年4月 板橋中央総合病院 初期研修
2011年4月 板橋中央総合病院 消化器内科 入局
聖マリアンナ医科大学病院 放射線診断科
2017年4月
NTT東日本関東病院 消化管内科 大圃組 入局
亀田総合病院 消化器内科
四谷メディカルキューブ 消化器内科
2023年4月 板橋中央総合病院 消化器病センター
2024年1月 板橋中央総合病院 消化器センター 内視鏡センター長

所属学会・資格

日本内科学会認定医
日本消化器内視鏡学会専門医

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田原 利行

済生会宇都宮病院
副院長
内科系診療部長
消化器内科主任診療科長

経歴

平成5年3月 慶応義塾大学医学部卒業
平成5年4月 慶応義塾大学病院内科入局
平成7年5月 佐野厚生総合病院内科(専修医出張)
平成8年6月 横浜市立市民病院内科(専修医出張)
平成9年6月 慶應義塾大学病院消化器内科入局
平成11年8月 済生会宇都宮病院 消化器内科へ派遣
平成18年4月 済生会宇都宮病院 消化器内科 医長
平成23年6月 済生会宇都宮病院 消化器内科主任診療科長
平成27年1月 慶応義塾大学医学部内科学客員講師(兼任)
平成31年4月 済生会宇都宮病院 内科系診療部長補佐
令和2年4月 済生会宇都宮病院 内科系診療部長
令和6年4月 済生会宇都宮病院 副院長

所属学会・資格

日本消化器内視鏡学会内視鏡専門医・指導医
日本消化器病学会消化器病専門医・指導医
日本肝臓学会肝臓専門医・指導医
日本内科学会認定総合内科専門医
日本医師会認定産業医
緩和ケア研修会修了
臨床研修指導医講習会受講済

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吉村 俊太郎

社会福祉法人 三井記念病院
消化器外科 科長
専門分野 上部消化管外科

経歴

東京大学胃食道外科
三井記念病院外科

所属学会・資格

日本外科学会外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器外科専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科)
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本食道学会認定食道科認定医
Robo-Doc Pilot認定医(国内B級)
da Vinci System training as a Console Surgeon

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院長補佐 櫻岡 佑樹

院長補佐の櫻岡 佑樹です。

国内1000床以上の三次医療機関で培った経験と英国にて習得した治療技術、加えて膨大な時間をかけて獲得した多くの専門医資格を活かし、みなさまのお役に立ちたいと考えています。医療面、経営面において院長をサポートしていくとともに、安全で安心な医療を実践できるよう、医療安全管理の推進に尽力していきます。

経歴

国保旭中央病院外科医長
英国 Queen Elizabeth Hospital, University Hospital of Birmingham 移植外科
獨協医科大学病院 肝胆膵移植外科 学内講師 医局長

所属学会・資格

医学博士(分子細胞生物学)
日本外科学会 外科専門医/指導医
日本消化器外科学会 消化器外科専門医/指導医
日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本がん治療認定医機構 認定医
日本消化管学会胃腸科 専門医
日本消化器病学会 専門医 
日本肝臓学会 肝臓専門医
日本移植学会移植 認定医
日本肝胆膵外科学会 評議員
日本胆道学会 指導医
日本膵臓学会 認定指導医
Intuitive Surgical社ダヴィンチサ-ジカルシステム ファーストアシスト
緩和ケア研修会修了
臨床研修指導医講習会受講済
下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医
ALTA(内痔核四段階硬化療法)実施医

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